デリヘルで風俗嬢を本番強要から守る対策を徹底解説！

デリヘルを経営する上で、避けて通れないのが本番強要に対する対策です。本番強要とは、女の子に性行為を強要することで、対策を行わないとお店の存続にも関わります。
本番強要の対策はどうすればよいのでしょうか。私がデリヘルを経営し10億稼ぐまでに経験したことも含めて解説していきます。

デリヘルでの本番強要とは

そもそも、デリヘルでの本番強要行為とはどのようなものなのでしょうか。
女の子と実際に性行為を行っていなくても、本番強要になります。
まずは本番強要にはどのような種類があるのか解説します。

女の子の許可なく本番行為をしようとすること

本番強要とは、実際に性行為を行った場合だけでなく、顧客が女の子に性行為をしようと交渉・強要を行った時点で成立します。
本番強要のパターンとしてはいくつか挙げられます。
1つはプレイ中の事故と装い挿入するというものです。素股などのプレイで女の子が上にまたがっている時に、たまたま入ってしまったという建前で、そのまま本番行為をするというものです。
またお小遣いを上げるから、と女の子に交渉し、本番行為を迫る顧客もいます。
悪質な場合、暴力を行使して女の子に無理やり性行為を行おうとします。
このように、本番強要といってもいくつか種類があり、これら全てに対処できるよう対策を講じる必要があります。

強制性交等罪・強制性交等未遂罪にあたる

デリヘルでの本番強要は、強制性交等罪・強制性交等未遂罪に問われる可能性が高いです。
強制性交等罪は、刑法177条で以下のように定められています。

13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交（以下「性交等」という。）をした者は、強制性交等の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。13歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。

このように、暴力を行使して性行為を行った場合は、強制性交等罪に問われ、5年以上の懲役判決が下されます。
また「性行為を行わなければデリヘルで働いていることを知人に言いふらす」など、女の子を脅迫して性行為を行った場合も同様の罪に問われることになります。
性行為に至らなくても、暴力や脅迫を行使して性行為を行おうとした場合、強制性交等未遂罪に問われます。未遂の場合、6ヶ月以上10年以下の懲役が科されます。

お客は犯罪者として逮捕される可能性がある

強制性交等罪に問われた場合、そのお客は犯罪者として逮捕され、裁判が行われて5年以上の懲役判決が下されることになります。
本番強要は立派な犯罪であり、警察に通報するとしっかり対処してくれ、刑事事件としても取り扱ってもらえるということを頭に入れておきましょう。

デリヘルで風俗嬢が本番強要されないための対策

本番強要は、実際に性行為を行っていなくても脅迫や暴力を行使して性行為を行おうとした場合も含まれます。
本番強要は起こってから対処するとなると、警察も動く場合もあり大変です。大事になる前に、事前にしっかり対策を講じておきたいです。
それでは具体的に、デリヘルで女の子が本番強要されないためにはどういった対策を講じればよいのでしょうか。

事前に本番強要した際の処罰を伝える

まずは、顧客に本番強要した際の処罰を明確に伝えておくという方法が挙げられます。
あらかじめ処罰を伝えておくと、顧客に本番強要した際の最悪の未来をイメージさせることができ、予防に繋がります。
また本番強要することでの処罰を伝えることで、このお店はしっかり対策を行っているのだという印象を顧客に与えることもできます。
口頭で伝えるだけで対策としては簡単ですが、効果は大きい対策です。

風俗嬢に本番強要された時の対策を伝える

デリヘルで働いている女の子に、本番強要についての教育をしっかり行うというのも対策として挙げられます。
対策としては、本番強要があった際は必ずお店に報告するよう伝えることです。まずはやんわりと断るようにし、しつこく迫ってくるようだったら、強めに本番はできないという旨を伝えるようにしましょう。
中には暴力的なお客もいます。その場合、女の子が戦っても勝ち目は薄いので、逃げるように伝えましょう。スマホを持ってトイレに逃げ、鍵をかけてください。そして携帯でお店のスタッフに連絡し、助けに来てもらうよう伝えましょう。
暴力を振るうお客は下手に対抗すると逆上して大きな事件に繋がる可能性も高いので、必ず逃げるように伝えましょう。

プレイ前に誓約書を書いてもらう

プレイ前に誓約書を書いてもらうというのも有効な対策です。ヘルスなどの店舗型のお店の場合はスタッフが誓約書に記入してもらうことができますが、デリヘルの場合は女の子がお客の部屋に入るので、ドライバーが玄関先で誓約書を手渡して書いてもらうか、女の子がお客に誓約書を渡して書いてもらうしかできません。
本番強要の対策としては有効ではありますが、プレイの雰囲気を壊してしまいかねないので、取り入れるかどうかは検討してください。

デリヘルで本番強要が発覚した時の対処法

本番強要の対策を入念に行っていたとしても、全く本番強要が起こらないということはありません。デリヘルを経営している限り、一度は本番強要されたという事案に出くわすことでしょう。
それでは本番強要があった際、どのように対処すればよいのでしょうか。
ホテル内で女の子から連絡があった場合と、全てのプレイが終わった後に女の子から本番強要があった旨を伝えられる場合の2つが考えられるので、この2つのパターンに分けて解説します。

本番強要中に女の子から連絡があった場合

まずは本番強要されたその場で女の子から連絡があった場合について解説します。
この場合は、男性客がしつこかったり暴力を振るってくる場合で、対応の緊急性が高い事案です。
ドライバーや内勤スタッフがリアルタイムで対応することになるので、どのように対処すべきかしっかり頭に入れて、実践できるようにしておきましょう。

迅速に現場に向かう

女の子から本番強要されているという連絡を受けたら、迅速に現場に向いましょう。
また電話では女の子の身の安全を確認しましょう。女の子とお客は今どこにいるのか、女の子の身の安全は確保できているのかを必ず確認してください。
女の子に身の危険がある場合は、この時点で警察に連絡しましょう。
最も女の子の近くにいるのはドライバーです。女の子から緊急の連絡を受けたら、まずはドライバーがホテルに駆けつけるようにしましょう。

女の子と本番強要客の両者の意見を聞く

ドライバーはホテル内に入ったら、まずは女の子の身の安全を確認しましょう。その後、お客が落ち着いている様子であれば、お客と女の子との間に入り、両者の話を聞きましょう。
女の子の味方をしたい気持ちもありますが、まずは両者の意見を客観的に聞き、本当に本番強要があったのかどうかを判断しましょう。
お客が暴力的で全く話し合いに応じない場合は、直ちに警察に通報して連行してもらい、そこで話を聞き出してもらいましょう。

処罰を決定する

女の子の話とお客の話を聞いた上で、処罰を決定しましょう。事前に誓約書を記入していたり、口頭で本番強要があった際の処罰を伝えている場合は、その通りの処罰をお客に言い渡しましょう。
注意したいのは、暴力や脅迫をしてお客に請求するという行為です。「家族に本番強要があったことを言いふらす」などの脅迫をして支払いを行わせようとすると、これは脅迫罪にあたります。
お客が弁護士に依頼して裁判沙汰になると、お店側の立場が不利になる可能性も高いので、冷静な態度でお客に支払いをしてもらうよう伝えましょう。

本番強要を後から知らされた場合

リアルタイムで女の子から本番強要があったと連絡をもらう場合もありますが、プレイ終了後に女の子から「実は本番強要された」と言われる場合もあります。
この場合はどのように対処すれば良いのでしょうか。

女の子の話を聞き状況を整理する

プレイが終わってからなので、その時の状況は女の子からしか聞くことができません。まずは女の子から本番強要された時の状況を詳しく聞き、状況の整理を行いましょう。
まずは女の子の身の安全を確認してください。暴力などはあったのかを確認しましょう。
また、実際に性行為は行われたのか、お客から性行為したいという話があったのかを確認し
てください。

本番強要客の処罰を検討する

女の子の話を聞いた上で、本番強要したお客の処罰を検討しましょう。
リアルタイムで女の子がお店に連絡してくれた場合、お客にその場で請求を行うこともできますが、プレイ終了後はお客と直接会うことができない上、女性の証言しか証拠がないためお客に請求を行うのは難しくなります。
ただし、悪質な場合は警察に連絡してどう対応するのがよいか確認しましょう。
この場合、処罰としては出禁にするケースが多くなっています。

デリヘルで本番強要が発覚した際の注意点

デリヘルを経営していると本番強要の事案に出くわすことが全くないわけではありません。ここまで本番強要があった場合の対処法について解説してきました。
最後に、本番強要が発覚した際、対処するにあたって注意しておきたいポイントをまとめたので解説します。

まずは女の子の身の安全を確保する

まずは女の子の身の安全を確保しましょう。特にリアルタイムで女の子から連絡があった場合、女の子はお客と一緒に部屋にいるので、お客から何をされるかわかりません。
事前に本番強要があった場合はトイレなど鍵をかけられる場所に逃げ込むように伝えておき、連絡があった際もお客が立ち入れないような場所にいるかを確認してください。
またプレイ終了後に本番強要があったと報告された場合も、まずは女性の身体に傷などがないか、暴力は振われなかったかを確認しましょう。
女性自身が商品だから、ということもありますが、女性の身の安全を真っ先に確認してあげることでお店の信頼にも繋がります。

本番強要客に対して恐喝しない

本番強要が発覚してお客に請求を行うことになった場合に注意したいのが、お客に対して恐喝を行ってはならないということです。
例えば家族や会社に言いふらす、という言い方は恐喝に当たります。また何度もしつこくお客に連絡したり、お客の住所を特定して押しかけてドアを何度もノックする、といったこともやめましょう。
こうした行為は恐喝と認定されてしまいます。もしお客が弁護士を通して裁判を起こした場合、お店側が不利になる場合があるので、注意してください。

刑事事件化するのは稀

デリヘルで本番強要が発覚し、刑事事件化するのは稀であるというのも頭に入れておきましょう。
その理由としては、明確な証拠を残しにくいからです。デリヘルはサービス提供の性質上、女の子とお客の2人のみしか部屋におらず、ラブホには監視カメラが仕掛けられていないので、その時の状況を知るのはたった2人だけです。
そしてその2人の意見が食い違うというケースがほとんどです。やったやっていない、言った言っていないの水掛け論になり、明確な証拠を提示できないため、刑事事件として扱いづらいというケースがほとんどです。
そのため、本番強要があった際は刑事事件に発展させるというよりは、お客から示談金を請求するという流れを取りましょう。

デリヘルの本番強要で刑事事件になった事例

デリヘルでの本番強要は刑事事件に発展しづらいと紹介しましたが、刑事事件としてお客が罪に問われているケースもあります。悪質な場合は警察に通報し、しっかり罪を償ってもらうこともできるので、どういった場合で刑事事件として立件できるのかも知っておきましょう。
そのための判断材料として、実際に刑事事件になった事例を紹介します。

腕に残った傷が原因で強制性交致傷罪に

デリヘル女性に性的暴行でけが、容疑で男逮捕　唐津署

東松浦郡玄海町内の住宅で２０代女性に性的暴行を加えてけがをさせたとして、唐津署は５日、強制性交致傷の疑いで、自称福岡県春日市大土居２丁目、建設作業員の男（６４）を逮捕した。

逮捕容疑は４日午前０時５５分ごろから同１時５５分ごろまでの間、男が所有する東松浦郡玄海町今村の住宅で、デリバリーヘルスの２０代女性の両腕を押さえ付けるなどして性的暴行を加え、左腕などに約１０日間のけがを負わせた疑い。「腕をつかんだだけで、けがをさせるつもりはなかった」と一部否認している。

同署によると、女性の送迎を務める男性から同署に通報があった。２人は初対面だったという。

こちらの事例では、自宅に女の子を呼んだ男性が逮捕されています。
本番強要をした際に両腕を押さえつけ、その際に腕についた怪我が本番強要をした証拠として残ったのと、女の子を傷つけたため強制性交致傷罪が適応されました。
強制性交致傷罪は重罪で、起訴されるとかなりの確率で実刑判決が下ります。

手首の跡が本番強要の証拠に

風俗店女性の両手首を押さえつけ、性的暴行…男「手をつないだつもり」

派遣型風俗店の女性に乱暴したとして、兵庫県警は２日、鳥取県内で精肉店や焼き肉店を運営する「〇〇牛肉店」（倉吉市）社長の男（４０）を強制性交容疑で逮捕した。

発表では、男は２日未明、宿泊していた神戸市中央区のビジネスホテルの１室に呼んだ風俗店従業員の女性（２４）からサービスを受けた際、女性の両手首を押さえつけるなどして性的暴行を加えた疑い。「両手首を押さえつけたのではなく、手をつないだつもりだった」と容疑を一部否認しているという。女性から被害を聞いた風俗店の経営者が１１０番した。

こちらの事件では、本番強要があった直後にスタッフが警察に通報して、お客が逮捕されています。
両手首を押さえつけて本番強要をしており、手首に押さえつけた跡が残っていたため、本番強要があった証拠としてみなされ逮捕に至ったと考えられます。
お客と女の子の2人きりの状況ではありますが、こうした証拠が残っていると刑事事件として立件し、逮捕にまで至るという1つの事例として参考になります。

デリヘルで本番強要が発覚したら慌てず対処

この記事では、デリヘルにつきまとう本番強要問題について、どういった対策が有効か、本番強要があった際にはどのように対処するのがよいのか解説してきました。
本番強要は、実際に性行為が行われていなくても、お客が性行為を強要した時点で成立します。
本番強要が起こらないよう、事前に口頭で処罰を伝えたりといった対策が有効ですが、それでも本番強要は起こってしまうこともあります。
その場合は慌てず迅速に処罰をし、必要であれば警察の力も借りるようにしましょう。
デリヘルを経営していく上で避けては通れない問題なので、読み返して冷静に対処できるようスタッフや女の子の教育をしっかり行っていきましょう。

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