ピンサロを経営したいけど、法律が難しく摘発されないように経営したいですよね。
また、ピンサロを開業するにあたって、どんな準備が必要なのかを知っておくと、スムーズに開業できます。
ピンサロは法律がかなり厳しく、間違った経営をしていると摘発されるリスクがかなり高い業態です。そのため、ピンサロの経営について理解を深めた上で開業しなければなりません。
この記事では、ピンサロの開業にあたりどのような準備が必要か、開業してから摘発されないためにはどういったことを意識すればよいのか、徹底的に解説していきます。
目次
ピンサロ経営前に知っておきたい仕組み
そもそもピンサロは儲かるのでしょうか。稼いでいるピンサロ店はどのように運営しているのでしょうか。
まずはピンサロ経営の前に知っておきたい仕組みについて解説します。
法律的には接待を伴う飲食店扱い
ピンサロは風俗店という認識の方が多いかもしれませんが、実は風俗店という形で営業しているわけではありません。
ピンサロの営業業態としては、接待を伴う飲食店扱いとされています。つまり、キャバクラなどと同じ立ち位置になっています。
どうしてこのような営業形態かというと、ソープランドやデリヘルは警視庁が性風俗関連特殊営業として定めていますが、ピンサロは性風俗関連特殊営業としては認められていないのです。
そのため、キャバクラと同じ風俗営業を取得し、表向きは接待を伴う飲食店という形で営業しているものの、実態としてはそこで性的サービスも提供しているという形になっています。
ピンサロが店舗型性風俗店として出店できない
ヘルスは店舗型性風俗店として分類されていますが、ピンサロも同じように店舗型性風俗店として届出を出せばよいのではないかと考えるかもしれません。
しかし、ピンサロは性的風俗関連特殊営業として認められていないため、ピンサロは店舗型性風俗としての営業はできないのです。
また、店舗型風俗店として開業できたとしても、その場合は風営法により出店エリアに厳しい規制があるため、新築による開業は事実上ほぼ不可能です。
ピンサロは開業に伴い、法律がかなり厳しく1つのハードルになっています。
低価格だから他の風俗と価格面で差別化できる
しかしそれでもピンサロを開業するのは、しっかり稼げるからです。どうして稼げるかというと、1つの理由として、ピンサロの相場が他の風俗よりも安く、価格面で差別化してお客さんを獲得できることが挙げられます。
ピンサロは30分5,000〜7,000円が相場と言われています。ピンサロはフェラや手コキによるヌキがある風俗ですが、他のヌキありの風俗店と比較してみましょう。
ソープランド | 60分20,000〜30,000円 |
デリヘル | 60分15,000〜20,000円 |
回春マッサージ | 60分20,000〜25,000円 |
このように、他の風俗と比較してヌキありで圧倒的なコスパを誇っています。
そのため、お客さんを集めやすく、それだけ稼ぎやすいのがピンサロの特徴なのです。
このメリットがあるから、開業のハードルが高くてもこれだけ多くのピンサロが生き残っていて新店も出ているのです。
キャストの支払いを抑えられる
ピンサロを運営することで利益が大きくなるもう1つの理由としては、キャストの支払いを抑えられるという点があります。
デリヘルなどの場合、1回お仕事に言ってもらったらいくら、というように案件ベースでお金を渡しています。支払う金額も売り上げの50%ほどと、大きなウェイトを占めています。
一方ピンサロの場合、女性には時給でお給料を支払います。時給は2,000円から3,000円が相場とされています。
そのため、他の風俗と比べて女性に支払うお給料の割合も低く、お客さんを多く呼べば呼ぶほどお店が儲かる仕組みになっています。
ピンサロ開業には書類と資格が必要!
ピンサロは他の風俗よりも価格面で集客しやすく、女性へ支払うお給料も少ないため稼ぎやすいことを紹介してきました。
しかしピンサロを開業するためには、いくつかの書類や資格を取得する必要があります。
どういった資格が必要なのでしょうか。
飲食店の営業に必要な飲食店営業許可
ピンサロは、表向きは飲食店として営業しています。そのため、飲食店の営業に必要な飲食店営業許可を取得する必要があります。
実際ピンサロは飲食店として営業しているため、店内では飲み物や簡易的な食べ物が提供されます。
簡易的とはいえ、口に入れる食べ物や飲み物を提供する以上、衛生管理には気をつける必要があり、そのために飲食店営業許可を取得していなければなりません。
風俗店の営業に必要な風俗店営業許可
ピンサロはキャストがお客に接待をする携帯を取るため、風俗店営業許可を取得する必要があります。
風俗店営業許可には1〜5号の分類があり、5号はゲームセンターなど、1号はキャバクラやスナックなどが該当していますが、ピンサロの営業にあたっては1号の許可を取得しなければなりません。
飲食物の提供に必要な食品衛生責任者
ピンサロは飲食物を取り扱うので、衛生管理責任者の資格を取得しなければなりません。この資格を取得するためには、養成施設において所定の過程を終了しているなど、資格取得にあたり条件が設定されています。
さらに試験を受けて合格する必要があるので、資格取得に時間がかかる場合があります。
火災等の被害を防止する防火管理者資格
防火管理者とは、多数の者が利用する建物での火災による被害を防止するために、防火管理上必要な業務を計画的に行う責任者のことを指します。
防火に関する知識や技能が必要であり、講習を受講しなければ資格を取得することができないため、こちらも取得までに時間がかかるものとなっています。
ピンサロ開業資金の目安は最低1,000万円
ここまでピンサロ開業前に知っておきたい知識や、ピンサロ開業に必要な資格について解説してきました。
ピンサロを開業するには法律的な制約が大きくあったり、いくつかの資格を取得したりしないといけません。
その他にも、開業にかかる資金面も気になる部分ではないでしょうか。
ピンサロの開業には、最低1,000万円は見込んでおきたいと言われています。
続いて、ピンサロを開業するにあたってどんなところに費用がかかるのかを解説します。
賃貸借契約の費用 400万円
ピンサロを経営するためには、お店を作るテナントが必要です。テナントを借りて営業することになりますが、借りるために300万円ほど必要です。
家賃だけではなく、保証金や共益費、礼金、前家賃などが必要になります。
保証金や賃料の約1年分が目安となっていて、駅前などの人気エリアでは2年分の保証金を設定しているところもあります。そのため、家賃20万円のテナントを借りたとしたら、保証金だけでも200万円を超えてしまいます。
そこに家賃1ヶ月分の礼金や前家賃として賃料2ヶ月分ほどを支払わないといけないので、テナントを借りる初期費用として300〜400万円ほど必要になります。
内装・設備にかかる費用 50万円
ピンサロの内装は、キャバクラなどのように煌びやかでなくても大丈夫ですが、キャストが気持ちよく働ける環境を作らないと、キャストの定着率が悪く、お客さんがお店に来ても女の子がいないという状態になってしまいます。
ある程度設備投資も行うと考えると、内装工事や設備に50万円ほどかかります。
従業員のお給料200〜300万円
ピンサロは女の子が働いてくれないと経営が回りません。そのため、キャストに支払うお給料が発生します。
ピンサロはお客様1人に対する料金の割合ではなく、時給制でお給料を渡しているところがほとんどです。
時給2,000円はないと求人募集を行っても他のお店に女の子がとられてしまいます。もう少しお給料をあげて時給3,000円で常時10人キャストがいるお店だとすると、12時間営業すると3.6万円、1ヶ月で約100万円という人件費が必要です。
キャストだけでなく男性スタッフも必要なので、月給30万円で3人のスタッフを雇うと人件費がさらに100万円必要です。
もう少しお店の規模が大きくなるとさらにスタッフを雇う必要があるので、人件費は1ヶ月あたり200〜300万円必要です。
広報費用 300万円
キャストや男性スタッフを雇って家賃を支払っているものの、お客さんがこなければ収益は上がらず、お店が潰れてしまいます。そのため、広告を掲載しお店の宣伝を行う必要があります。
広告を掲載するためにも、広告費が必要です。今はネット広告が主流になりました。シティヘブンなどのポータルサイトも充実しており、広告の掲載プランもいくつか用意されています。
しっかりお店の認知度をあげていこうと思うと、1つの媒体だけでなく複数の媒体に広告を出稿することになるので、広告宣伝費で300万円ほどは想定しておいた方が良いです。
ピンサロ開業までのフローを徹底解説
ここまでピンサロ開業にかかる費用面の解説を行ってきました。
最低でも1,000万円ほどの資金がないとピンサロの開業は難しいと考えられます。
しかしそれだけの資金を調達できればピンサロの開業ができます。
それではピンサロを開業するとなった場合、お店のオープンまではどういったフローで進めていけば良いのでしょうか。
経営戦略を立てる
まず最初にやるべきことは、経営戦略を立てることです。どの地域に出店するのか、どういったコンセプトでお店を打ち出すのか、どういった価格帯で勝負するのか、競合他社とどのように差別化を図るのか、など考えるべきことはたくさんあります。
ここを考えずになんとなくお店を出店すると、全くお客さんが集まらずにすぐに撤退しなければならなくなります。
ピンサロの経営は数ヶ月の話ではありません。5年10年と長く生き残るためにはしっかり戦略を練ってお店を出店する必要があるので、この部分は徹底的に考えてから出店しましょう。
経営に必要な資金を調達する
経営戦略を立て、これなら勝算があると感じたら、お店の出店にあたって必要な資金を調達しましょう。
資金調達にあたっては、銀行からの融資を活用したり、場合によっては国の助成金を活用したりして、資金調達を行いましょう。
ただし業種上銀行からの借入が難しい場合も多いので、すでにピンサロを開業しているオーナーの繋がりなどから融資を行ってくれる人を紹介してもらうなどすると、より資金調達がしやすくなります。
各種資格と書類の取得する
資金調達をしながら、ピンサロを開業するために必要な資格を取得しましょう。上述した通り、飲食店営業許可、風俗店営業許可、食品衛生責任者、防火管理者資格の4つの資格が必要になります。
これらは1日で取得できるものではなく、資格試験を受けてから認定されるものもあるので、試験のための学習も進めておき、資格を取得しましょう。
資格の取得には時間がかかるので、開業日をいつにするか決めてそこから逆算し計画的に学習を進めましょう。
物件を選定する
ピンサロを開業するとなると、テナントが必要です。お店を構える物件を決めましょう。
物件を選ぶ際、どのエリアに出店するか、どのくらいの広さが必要か、看板などを出して宣伝しやすいか、人通りはどのくらいか、など様々なことを考慮した上で決定する必要があります。
物件の選定は集客に大きく関わってくる部分であり、一度決めたら変えられない部分でもあるので、慎重に選びましょう。
内装や備品を用意する
物件を決めたら、内装工事を行い、備品を用意しましょう。内装はキャバクラなどと比べると簡易的なものでも良いですが、お客様とキャストに気持ちよく過ごしてもらうための工夫を行えると、人気なお店になります。
内装はコンセプトによっても異なりますし、一度作ってしまうと変えるのが大変な部分でもあるので、完成イメージを明確にして1つずつ慎重に作っていきましょう。
内装工事を行いながら必要な設備や備品を導入していきましょう。
ここまでくれば女の子やお客様が来ても接客して利益を生み出せるようになります。
キャストの募集・集客
内装工事を行いながら、キャストの募集とお客様の集客を行いましょう。オープン日を決め、オープン初日にはしっかり女の子が接客でき、お客様も快適に過ごせるようにまずはキャストを十分集め、接客できるように研修を行いましょう。
店舗型の場合、お客様がお店にきてくれなければ売り上げが立ちません。
そのため、オープンしてからこんなお店ができました、と広告を出すよりも、オープン前から認知を広げておいた方が、オープン初日にきてくれるお客様が増えます。
現場のブラッシュアップ
オープンしてから数ヶ月は、マニュアルをしっかり作り込んだとしてもイレギュラーなことが発生します。現場に立ちながらどういったイレギュラーが生じるのか、お店をより円滑に回すためにはどこを改善すべきかを見て、マニュアルに落とし込んでいきましょう。
この作業をしっかり行い、現場のリーダーに任せていくことで、自分はオーナーとしてお店の経営戦略の部分に集中できるようになります。
ピンサロ経営に欠かせない風営法を理解しよう!
ピンサロを経営していく上で、風営法を理解していないとすぐに摘発されてしまい、せっかく開業したピンサロも台無しになってしまいます。
続いて、お店を経営していく上で知っておくべき風営法について解説します。
風俗営業1号営業を取得して営業
警視庁は風俗営業等業種を定めていて、その規則に則って営業を行う必要があります。ソープランドやデリヘルなどは性風俗関連特殊営業に含まれていますが、実はピンサロは性風俗関連特殊営業に含まれていません。
そのため、キャバクラと同じ風俗営業1号営業を取得し、表向きは接待を伴う飲食店として営業しています。
しかし実態としては、そこで性的なサービスも提供していることになるので、これが公になってしまうと摘発の対象になってしまいます。
どうしてピンサロが性風俗関連特殊営業に含まれていないのかは謎な部分ではありますが、ピンサロの法律的な立ち位置はとてもグレーと言わざるを得ません。
公然わいせつ罪に問われる可能性も
公然わいせつ罪とは、不特定多数の人間が出入りできる場所でわいせつな行為を行うこととされています。
ピンサロは店内に仕切りがあるものの、仕切り越しで他のお客さんの様子を見れたり、お店の中に誰でも入ることができたりします。
ピンサロの場合、そうした環境の中で手コキやフェラなどのわいせつな行為が行われているので、公然わいせつ罪が成立します。
そこで働いているキャストだけでなく、摘発時にお客様も逮捕されたという事例も出ています。当然こうした環境を提供している経営陣も、公然わいせつをほう助した罪で逮捕されます。
ピンサロよりデリヘル開業の方がリスクは低い
この記事では、ピンサロ開業に伴いどのような準備が必要か、どういったフローで開業するのかを解説しました。
ピンサロは法律的にグレーな立ち位置にあるため、しっかりと法律を理解しておかないと摘発されてしまう可能性があります。
またテナントを借りなければならないため、家賃や人件費が必要となり、集客できなければすぐに撤退しなければなりません。
一方デリヘルの場合は店舗がなく家賃が必要ない上、法律的にも無店舗型性風俗特殊営業として定められているため、摘発のリスクもかなり低く、安全にお店を経営できます。
私はデリヘルを開業して10億円の売り上げを立てることに成功しました。デリヘルだからこそこれだけ稼ぐことができたと考えています。
ピンサロを開業したいという方は、この記事を読み返して開業の参考にしてください。
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