JKリフレという業種を聞いたことがあるでしょうか。
リフレとはリフレクソロジーの略で、手のひらや耳、足などのツボを押して健康を増進させるマッサージを指します。
リフレクソロジーをJKが行う業態がJKリフレですが、ニュースではよくJKリフレが摘発されたと流れているのを見かけるかもしれません。
そのためJKリフレは違法なのではないかと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかしJKリフレは法律を遵守すれば摘発されることなく経営できます。
それではJKリフレで摘発されないように経営するにはどうすれば良いのでしょうか。
目次
摘発が多いJKリフレとはどんな業種?
JKリフレはJKがリフレクソロジーを行ってくれるお店ですが、具体的にはどういったサービスを行ってくれるのでしょうか。
実はJKリフレはいくつかの種類に分かれており、それぞれサービス内容が異なります。
JKリフレの分類と接客内容を解説します。
性風俗特殊営業のJKリフレ
JKリフレの中には性風俗特殊営業の許可を取得しているお店があります。
性風俗特殊営業の許可を得ているJKリフレでは、性的なサービスを提供できます。
具体的には、デリヘルやヘルスなどと同じで、手コキやフェラなどのサービスを提供できます。
しかしリフレクソロジーがコンセプトになっているため、添い寝などのサービスがメインになっている店舗が多く、オプションとして手コキやフェラなどを行っている店舗が目立ちます。
リフレという名前で運営しているものの、しっかりと性風俗特殊営業の許可を得ていれば性的なサービスを提供できます。
特定異性接客営業のJKリフレ
風営法という言葉はよく聞くかもしれません。それとは別のもので、特定異性接客営業として規制を受ける業種もあります。
特定の条件を満たした接客を行う場合は、特定異性接客営業としてみなされますが、マッサージを行ったり一緒に散歩したりするサービスを提供するJKリフレは、この規制を受けているため、特定異性接客営業としてお店を営業することになります。
特定異性接客営業は簡単に説明すると、青少年が制服や体操服など学生を想起させ、性的好奇心をそそり、リフレや撮影といったサービスを提供する業種です。
青少年は18歳以下と定義されているため、本当のJKを雇用して上記のような接客を行わせた場合は摘発の対象となります。
現役JKは雇用できない
JKリフレという名前でお店を運営していますが、実態としては、JKは存在していません。18歳以上で高校を卒業した女性に制服などを着せ、JK風を装い運営されています。
風営法では18歳未満の雇用を禁止しています。またいわゆるJKリフレのような接客を18歳未満に行わせることは、特定異性接客営業により規制されています。こうしたことから、本物のJKを雇用していわゆるJKリフレを運営することは不可能です。
店舗型と派遣型がある
JKリフレは店舗型と無店舗型の両方が存在します。店舗型の場合は看板が出ていて部屋の中にキャストが待機していて、室内でサービスが提供されます。
無店舗型の場合はデリヘルと同じようなシステムで、電話で受付を行いホテルに女性を向かわせてサービスを提供します。
店舗型で新規店舗を出店する場合、出店できるエリアが限られてしまっているため、実質開業できないのが実態です。そのため新規で出店する場合は無店舗型を検討するのが良いです。
無店舗型だと家賃や電気代などのランニングコストを抑えながら運営ができますし、初期費用も安く済ませられます。
JKリフレに摘発が多い理由
JKリフレはよく摘発されたとニュースで見かけることが多いかもしれません。
JKリフレはどうして摘発されることが多いのでしょうか。その理由について掘り下げていきます。
境界線が非常にグレー
JKリフレが摘発されやすい理由として、境界線がとてもグレーという点が挙げられます。
JKリフレは風営法の許可を取得して運営すれば性的サービスを提供できるようになるため、サービスの幅が広がります。
しかし風営法の許可を取らずに営業しようと思うと、サービスの幅は若干狭まります。そこで性的なサービスや、性的好奇心をそそるサービスを提供してしまうと摘発されてしまいます。
性的好奇心をそそるサービスというのは定義がなくとても曖昧です。この曖昧さが摘発の多さにつながっていると考えられます。
法律を理解しないまま経営している
見よう見まねでJKリフレをスタートさせ、法律を理解しないまま経営した結果、法律を犯してしまっていて摘発されてしまうパターンもあります。
経営をスタートする前に、本当に法律に違反していないのか、何重にも確認してから経営をスタートさせましょう。
風営法などに強い弁護士をバックにつけて経営するのも1つの手です。
年齢を見抜くのが難しい
JKリフレという名前ではあるものの、本物のJKを採用してしまったら摘発されてしまいます。しかし、採用面接にたまに18歳未満の女性が紛れて応募してくることもあります。
家族の身分証明証を使って18歳未満であることがバレないように面接に臨んで働くという女性もいるため、確認を怠ってしまい間違って18歳未満の女性を採用してしまうと摘発の対象となってしまいます。
年齢確認をしていても見抜くのが難しく、誤って採用してしまい摘発された事例もあります。
JKリフレが摘発される原因
ここまでJKリフレの実態や摘発が多い理由について解説してきました。
それでは具体的にJKリフレはどういった原因で摘発されているのでしょうか。
よくある原因を解説します。
実際にJKを雇用している
JKリフレはJKという名前がついていますが、JKを採用したら摘発されてしまいます。あくまで制服などを着たJK風の女性が接客をするお店です。
そこを勘違いして本物のJKを採用してしまうと摘発の対象となってしまうので注意してください。
届出を提出せずに性的サービスを提供
性的サービスを提供するためには、風営法の許可を取得する必要があります。しかし、その許可なく性的サービスを提供してしまうと摘発の対象となってしまいます。
風営法では、店舗型ファッションヘルスの定義を以下のように定めています。
個室を設け、当該個室において異性の客の性的好奇心に応じてその客に接触する役務を提供する営業
性的好奇心に応じてその客に接触する、という部分の解釈が難しいですが、フェラや手コキはもちろんアウトですし、身体の一部を触らせるといった行為も該当すると考えられます。
性風俗特殊営業の許可を取得していればこうしたサービスを提供できるものの、許可なくこうしたサービスを提供すると摘発の対象となります。
本番行為が行われていた
風営法の許可を取得していたとしても、本番行為を行うことは禁止されています。万が一キャストが本番行為を客に持ちかけていたり、客がキャストに交渉して本番行為を行っていた場合、お店は摘発の対象となります。
キャストを面接して誓約書を記入してもらう際にしっかりと説明を行い、客にも本番行為は行わないよう誓約書を記入させましょう。
摘発されたJKリフレ店の事例
これまで多くのJKリフレが摘発されてきましたが、どういった理由で摘発されてきたのでしょうか。
ここでは摘発された事例を見ていき、対策を考えましょう。
秋葉原 ラプンツェル
女性従業員と添い寝などができる「リフレ店」で売春行為をさせていたとして、警視庁は「ラプンツェル秋葉原」=東京都千代田区=の経営者の男(36)ら計3人を売春防止法違反(場所提供業)容疑で逮捕し、17日発表した。
保安課によると、3人は1月、店舗内で20代の女性従業員が男性客と売春行為をすることを知りながら店の個室を提供していたほか、4月には別の従業員にも同様に個室を提供した疑いがある。容疑について経営者の男は「答えたくない」と話しているという。
同店は女性従業員との会話を基本コースとし、追加料金を払えばハグや添い寝などができるオプションがあった。売春行為は「裏オプション」と呼ばれ、女性従業員と客が交渉し、数万円で性行為をしていたという。
同店は「エース秋葉原」として2020年4月から営業を開始。今年3月に秋葉原地区で売春行為をさせていたとされる別のリフレ店が摘発された後、現在の店名に変更していた。同店は女性従業員約30人が在籍する「本格店舗型リフレ都内No.1」をうたい、これまでの約2年間で8400万円以上を売り上げたとみられる。
(引用: 朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/)
こちらは秋葉原にあるJKリフレが摘発された事例です。
こちらの事例では、雇用している女性は20代で年齢的には問題はなかったものの、「裏オプション」という本番行為ができるオプションを設けて、客とキャストが本番行為を行っていることを知りながら経営を継続していたとして摘発されました。
風営法の許可を得ていたとしても、本番行為を行ってしまったら摘発の対象となってしまいます。
秋葉原 エース秋葉原
リフレ店で売春させたとして、警視庁は17日、同店経営の男(36)(東京都新宿区富久町)ら男3人を売春防止法違反(場所提供)容疑で逮捕したと発表した。逮捕は15、16日。
発表によると、男らは1月と4月、千代田区外神田のリフレ店「エース秋葉原」で、20歳代の女性従業員2人が男性客2人に売春すると知りながら個室を提供した疑い。男は「答えたくない」と供述している。
売春行為は「裏オプション」と呼ばれていた。警視庁は同店が約2年前から約8400万円を売り上げたとみている。
(引用: 読売新聞 https://www.yomiuri.co.jp/)
こちらは秋葉原の大手JKリフレ店でしたが、摘発されてしまいました。こちらも買春が行われていると知りながらも経営を継続していたため摘発されています。
本番行為を行わせて経営を続けるのはリスクしかないため、こうした形で経営を行おうと考えている場合は控えてください。
横浜リフレ学園Rainbow Color
女子高生がマッサージする「JKリフレ」店で男性客にプロレス技を掛けるなどの接客をさせたとして、県警少年捜査課と瀬谷署は17日までに、労働基準法違反(危険有害業務の就業制限)の疑いで、横浜市神奈川区のマッサージ店「横浜リフレ学園Rainbow Color」経営の男(36)=横浜市西区平沼2丁目=を逮捕した。同課によると、JKリフレ店の摘発は県内初。
同店は、制服姿の女子高生が客の肩や腰などをマッサージするJKリフレと呼ばれる店。同課によると、2012年5月下旬に開業し、月約220万円の売り上げがあり、総額約1500万円の利益があったとみられる。
逮捕容疑は、昨年9月8日から10月27日までの間、同店で、横浜市内に住む高校1年の女子生徒(15)に、男性客に対しプロレス技を掛けさせ、胸や下半身を密着させるなど有害な業務をさせた、としている。県警の調べに対し、同容疑者は「労働基準法違反だと思っていなかった」と供述、容疑を否認している。
同課によると、基本料金30分4千円などのほか、客の注文でプロレス技を掛けるオプションは「足四の字固め」「腕ひしぎ逆十字」などがあり、5カウント2千円の「首四の字固め」が1番人気だった。500円の「指相撲」「耳の吐息」「びんた」などもあった。
口コミや店のホームページで求人し、20人が在籍。女子高生は1回出勤すると1500円のほか、指名料とオプション料の6割を得るシステムで、月30万円を稼ぐケースもあった。欠勤や遅刻には罰金を課していた。保護者が昨年11月、県警に相談し発覚した。
(引用: カナロコ https://www.kanaloco.jp/news/social/entry-46269.html)
こちらの店舗は在籍している女子高生に、客に対してプロレス技をかけさせるなど、有害な業務を行わせたとして摘発されました。
18歳未満を雇用した場合、性的好奇心をそそるサービスを提供してしまうと、特定異性接客営業の規制を受けて摘発されてしまいます。
そもそも18歳未満は雇用しない方がベターですし、18歳以上だとしても本番行為は絶対に禁止するよう徹底しましょう。
摘発されずにJKリフレを経営するための対策
ここまでJKリフレが摘発された事例や摘発される原因などを解説してきました。
それでは摘発されずにJKリフレの経営を行うためにはどうすれば良いのでしょうか。
法律を遵守して経営する
摘発されないようにするために、法律は遵守しましょう。
性的サービスを提供する際は風営法の許可を取得してから行うようにしましょう。
許可をとっていないにもかかわらず、裏オプションという形式で性的サービスを提供してしまうと摘発の対象となります。
また18歳未満の女性を雇用し性的好奇心をそそるような接客を行うことも法律で禁じられています。
本番行為は固く禁止する
本番行為は絶対に禁止しましょう。キャストを採用する際に、誓約書に本番行為は行わないよう注意してサインさせましょう。
また客にも本番行為を強要しないように誓約書を書いてもらいましょう。
万が一本番行為が発覚した際の罰則も設けて同意してもらうことで、より誓約書の効果を強化できます。
年齢確認を徹底する
18歳未満を採用し、性的好奇心をそそる営業をさせてしまうと、摘発の対象となってしまいます。そのため、18歳未満は採用しないのがベターです。
女性の中には、家族の身分証を持って面接に臨む場合もあります。そうした場合、本人かどうかを確実に見分けられません。年齢確認は念には念を入れて実施しましょう。
顔写真付きの身分証明証を提出してもらうのが確実です。顔写真が入っている証明証がない場合は、何重かで身分確認を行います。
例えば健康保険証と住民票を提出してもらった上で、口頭で住所年齢生年月日を読み上げてもらうなどして、本人確認を実施しましょう。
18歳未満は雇わない
性風俗特殊営業の許可を取得している場合は、18歳未満の女性を雇用すると摘発の対象となってしまいます。
風営法の許可を得ていなくても18歳未満の女性に性的好奇心をそそるサービスを提供させてしまうと摘発の対象となってしまいます。
こうした理由から、18歳未満を採用するのは摘発されるリスクが上がってしまうため、避けるのがベターです。
客にもルールを遵守させる
JKリフレを利用する客にもルールを遵守するよう誓約書などを書いてもらうのがベターです。
JKリフレでは様々な問題が起こりかねないため、罰則を設けて客にも誓約書を記入してもらうことで、あらゆるトラブルを防げます。
法律を守り正しくJKリフレを経営しよう
この記事では、JKリフレで摘発されずに経営を行うために意識したいことや摘発される原因と対策、摘発された事例について解説してきました。
JKリフレは名前ではJKと書かれていますが、実際にJKを雇用すると法律上規制されてしまいます。
18歳以上の女性を採用していたとしても、風営法の許可なく性的サービスを提供したり本番行為を行わせていた場合、摘発の対象となってしまいます。
こうした法律に注意した上で経営を行えると、摘発されずにJKリフレを経営できます。
まずは法律を理解し、法律の範囲内で経営を行い、安全に売上を上げていきましょう。
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