風俗にはさまざまな種類がありますが、ホテヘルも風俗の業態の1種です。ホテヘルはラブホテルの近くに受付があり、受付で女性を指定しお客は近くのホテルに向かい、女性もその後ホテルに向かってプレイがスタートします。
ホテヘルを経営しようと思うと、一体どのような準備が必要なのでしょうか。またホテル経営を成功に導くためにはどういったことを意識すれば良いのでしょうか。この記事で解説します。
目次
ホテヘルってどんな業態?
ホテヘルという業態を聞いたことがあるけどまだどんな業種か詳しく知らないという方もいるかもしれません。
まずはホテヘルとは一体どのような業態なのか解説します。
受付にお客が来店
デリヘルはHPを見てお客が電話をかけてきて、ホテルの部屋番号を伝えて女性がその部屋に向かいサービスを提供します。
一方ホテヘルは受付があるデリヘルというイメージです。お客は一度受付に訪れて、そこで女性の写真を見てどの女性と遊ぶかを決めます。
その後指定のホテルに向かい、そこでプレイがスタートします。
デリヘルと比較すると受付があるという点で大きく異なっています。
ホテルにお客を案内し女性を派遣
ホテヘルではお客にどのラブホテルを使用するか指定します。指定のホテルに入ったら部屋番号をお客から電話で聞き、そこに女性を派遣してサービスを提供します。
お客も女性も受付からホテルまで徒歩で移動するため、ホテヘルはラブホ街付近にあることがほとんどです。
ホテヘル経営ならではの強みとは?
ホテヘルを経営する上で、ホテヘルという業態の強みを理解しておくことは他の風俗と戦い生き残っていく上で必要です。
ホテヘルを経営することは、他の風俗を経営するのと比べてどういった強みがあるのでしょうか。
送迎が必要ない
デリヘルの場合、女性を自宅やホテルまで送迎しなくてはなりません。しかしホテヘルの場合ラブホ街に受付があるため、女性は徒歩でホテルに向かいます。そのため送迎が必要なく、送迎にかかるコストを削減できます。
デリヘルの場合初期費用として車の購入費が発生しますが、ホテヘルには車は必要ありません。
またデリヘルの場合ガソリン代といった費用の他、ドライバーへ支払う給与がランニングコストとしてかかります。しかしホテヘルはこうした費用もかからないため、コストを押さえて運営できます。
送迎が必要ないのはホテヘルの大きな強みです。
女性の管理が楽
ホテヘルは女性が待機所に出勤し、そこで仕事が入るまで待つシステムになっています。そのため、どの女性が今すぐ遊べるのかが分かりやすく、女性の管理が比較的楽と言えます。
ただし女性のシフトをしっかり管理していないと、案内できる女性が少ない日が発生してしまう場合もあります。
一方1人1人にスケジュールを確認して反映させないといけないので、大変な面もあります。
対面での接客が可能
ホテヘルの強みとして、お客と対面で接客できるという点が挙げられます。デリヘルの場合、電話越しで接客することがほとんどで、相手の顔が見えない中での接客となるため相手が求めていることを汲み取るのが難しい場合があります。
しかしホテヘルの場合は対面での接客となるため、相手の表情を見ながら話せて接客がスムーズになります。
また女性の写真を見せながら提案ができるので、電話よりも接客がスムーズになります。
一度待合室に来てくれれば提案の幅が広がるのもホテヘルを経営するメリットと言えます。
ホテヘル経営に必要な準備
ここまでホテヘルを経営する強みについて解説してきました。
それではホテヘルを経営するためにはどういった準備が必要なのでしょうか。
続いてホテヘル経営のために準備しておきたいものについて解説します。
お客が来店する受付
ホテヘルは受付にお客がきて、そこで接客を行うことになります。そのため、お客が来店する受付が必要です。
受付は事務所を兼ねているところがほとんどです。PCや電話などの機材を入れ、運営できるよう環境を整えましょう。
受付ではお客が女性を待つ場合もあります。そのため、簡易的な待合スペースを設けられるとお客にとっても居心地の良い環境になります。
セルフでお茶やお水を飲めるサービスを提供しているお店もあるので、待ち時間も快適に過ごしてもらえるよう工夫しましょう。
女性の待機所
ホテヘルを経営する上で、女性の待機所も必要です。受付にはお客が待つスペースを作ることになるので、受付の中に女性の待合室を作ってしまうとお客とキャストが鉢合わせする可能性が高くなります。
そうならないよう、女性の待機所は受付とは別の場所に設置しましょう。ホテヘルの受付はビルやマンションの1室を貸し切って作られることが多いです。その場合、女性の待合室は同じビルか近くのビルの1室を借りて作ると良いです。
受付と離れすぎていると女性の管理が大変になったり、ホテルまでの距離が遠くなりすぐにお客に案内できないなどのデメリットが生じてしまいます。
集客のためのHP
ホテヘルを経営する上で欠かせないのが、集客のためのHPです。
ホテヘルは受付があるものの、目立った位置にある訳ではありません。看板などが出ていることはほぼなく、HP経由で待合室の場所を知ることがほとんどです。
そのため、HPがないと受付の場所もほとんど知ってもらうことができず、利用客はかなり少なくなります。
しっかりHPを作り込んで、HPから問い合わせをもらえるような状態を作っておきましょう。
在籍してくれるキャスト
お客からお問合せがあったとしても、働いているキャストがいなければサービスを提供できません。在籍してくれるキャストも探す必要があります。
キャストを探すのは意外と大変です。元から女性のつながりがあれば片っ端から頼んでみるのもありですが、快諾してくれる女性は意外と少ないです。
またスカウトの繋がりがあればスカウトに紹介してもらうのも手ですが、そもそもスカウトとの繋がりはなかなか持てない上、新店に紹介してくれるスカウトが少ないのも事実です。
求人広告を出すなどして、自店で働いてくれるキャストをしっかり確保できるよう対策しましょう。
ホテヘル経営の運転資金は?
ここまでホテヘルの経営に必要なものやホテヘル経営の強みなどについて解説してきました。
ホテヘルを開業した後、経営を続けていく必要がありますが、経営を続けるためには運転資金が必要です。
続いて、ホテヘルを経営するためには一体どれくらい運転資金が必要なのかを解説します。
家賃
ホテヘルを経営する上で最も費用としてかかるのが家賃です。ホテヘルを経営するためには待合室と女性の待機所を借りる必要があります。都内で部屋を2室貸し切ると、30万円ほどは必要です。少し広い部屋を借りようと思うと40万円は見ておきたいです。
毎月これくらいの費用がかかるため、押さえられるなら押さえておきたいところです。
水道光熱費
家賃に加えて水道光熱費も必要です。水やガスはそれほど使う機会はありませんが、電気は必ず必要です。夏場は冷房を入れ、冬場は部屋を温める必要があるため空調でで電気代がかかってしまいます。
毎月1〜2万円を見込んでおきましょう。
広告費
広告費も運転資金として必要です。広告費に関してはどの程度出稿するかにもよりますが、初期段階は月に30〜50万円ほどを見込んでおきましょう。
広告を出稿しないとお店の認知度が上がらずお客は訪れてきません。まずはシティヘブンという風俗ポータルサイトに出稿し、そこからお客を引っ張ってくる流れを作りましょう。
人件費
人件費も運転資金として必要です。女性のお給料に関しては完全歩合制なので、売上が上がらなければ支払う必要はなく、経営を大きく圧迫する要因にはなりません。
しかし全く仕事が入らなかった時の日給補償などの制度を採用していると、補償により赤字になる可能性もあります。
他にはスタッフの人件費も必要です。スタッフは月給制で採用している店舗がほとんどです。そのため、3名のスタッフを雇えば毎月固定費として約100万円がかかる計算になります。
ドライバーを採用する必要がないためデリヘルと比べると少人数で運営が可能ですが、その分スタッフのシフトが圧迫するといったデメリットも挙げられます。
スタッフの働きやすさも考慮した上で、最小限の経費で運営できる人数のスタッフを採用するよう心がけましょう。
ホテヘル経営で成功させるためには?
ここまでホテヘル経営で必要なランニングコストを解説してきました。
これまで多くのホテヘルが出店してきましたが、経営難で閉店を余儀なくされた店舗も数多くあります。
それではホテヘル経営を成功させるためにはどういった対策を講じれば良いのでしょうか。
出店できる地域を確認しておく
まずは出店できる地域を確認しておきましょう。風営法により店舗型の風俗店は、出店地域が厳しく制限されています。
許可されていない地域に出店してしまうと摘発の対象となってしまうため、これから出店しようとしているエリアがホテヘルを出店できるエリアなのか必ず確認しておきましょう。
またホテヘルはラブホとの距離がとても重要です。ホテルと距離が遠ければそれだけお客も女性も歩かないといけないため、お客も女性も不便でお店から離れていきます。
徒歩数分県内にラブホが複数軒ある地域を選んで出店しましょう。
HPを作り込む
ホテヘルの集客はほぼ全てHP上で行います。ポータルサイトに広告を出稿し、気になった人が公式HPに訪れ女性の写真を見て、どの女性と遊ぶかを決めます。
HPの作りが甘く見づらいと、それだけで顧客に不信感を与えてしまいます。少しでも不安に感じたら顧客はサービスの利用を見送ります。そうならないよう、HPはデザインもしっかり入れて作り込みましょう。
特に女性の写真に関してはしっかり顔を公開しましょう。全てパネルの写真だったり顔を出していない写真だと、お客に怪しいと感じさせてしまい来店しなくなってしまいます。
受付ではモザイクなしの写真を公開する
ホテヘルの強みは、待合室での接客です。ここでお客の心を掴んで成約に持ち込むことになります。
ホテヘルの場合、HPに掲載する写真は女性の身バレのことも考えてモザイクを入れても良いですが、受付でお客に提示する写真はよっぽどのことがない限りモザイクなしの画像を見てもらいましょう。
そうすると、受付に来ることによって、HPでは見れない写真を見れるという価値が生まれます。
すぐに成約に至るというメリットもありますし、次回以降もどの女性と遊ぶか迷ったら待合室に行きモザイクなしの写真を見てから決めようという心理が働き、リピートにつながりやすくなります。
コンセプトを固める
ホテヘル経営を成功させるためには、コンセプト設計が重要です。コンセプト設計とは、誰に何をどのように届けるかを言語化したものです。
分類の例を挙げると、女性のルックス、プレイの種類、女性のスタイル、女性の属性、シチュエーションなどがあります。
例えばロリ系巨乳系の女性と痴漢プレイを楽しめるお店、というと1つコンセプトができあがります。
このように、他のホテヘルやデリヘルがどういったコンセプトでお店を運営しているかをリサーチし、それを参考に自店では他店とどう差別化を図ろうか決めていきコンセプトを固めます。
デリヘルサービスも提供できないか検討する
ホテヘルの中には、デリバリーサービスを行っているお店もあります。つまり、ホテル街の近くに受付を構えて来店したお客には近くのホテルを案内しながら、遠方のお客の要望にも応えるというシステムを取っています。
こうした体制をとることで、より多くのお客をターゲットにでき、売上を伸ばせます。
一方キャストが遠くまで派遣している場合、受付までの往復の時間が必要となるため、その間に女性を動かして売上を立てられません。女性としても往復の時間にもう1本仕事がついていたらもっと稼げたと感じるかもしれません。
仮にホテヘルのみで運営していて待機している女性が多い場合、デリヘルサービスも提供した方がより多く女性を稼働させて売上を立てられる可能性があります。
一方ホテヘルのみで十分に回っているのであれば、そこにデリヘルサービスを加えることでより忙しくなり、場合によっては利益が減少する可能性もあります。
デリヘルサービスを取り入れた方がよいかどうかは判断基準が難しいですが、検討してみても良いでしょう。
ホテヘル経営における注意点
ここまでホテヘルを成功させるためのポイントについて解説してきました。
ホテヘルを成功に導くためにはいくつかのポイントが存在していました。
それ以外にも、注意しておくべき点もあるので、ホテヘルを経営する上で意識しておきたいことを解説します。
極力固定費は抑える
ホテヘルを経営する上で必ず必要になるのが家賃です。家賃は毎月固定で必要になるので、極力安く押さえるよう努めましょう。
他にも人件費も固定費としてかかります。多く雇いすぎると人件費も嵩んでしまうので、最初は数人のスタッフを雇用し、回らなくなってきたら1人ずつ追加で採用していくと、人件費も無駄にかからずに店舗の運営が行えます。
摘発されないよう注意する
ホテヘルの経営では摘発されないよう注意しましょう。
ホテヘル経営で摘発されるパターンとしては、未成年を雇用した場合、本番行為が発覚した場合のいずれかが多いです。
未成年を採用しないよう、年齢確認は徹底的に行いましょう。家族の身分証を持ってくる可能性もあるので、極力顔つきの身分証で確認するようにし、どうしても顔つきのものがない場合は、口頭で生年月日と住所を読み上げてもらいましょう。
またキャストとお客に、本番行為は行わない、行った場合は罰則が発生するという旨の誓約書にサインをしてもらい、本番行為を事前に防ぎましょう。
ホテヘル経営を学んで成功に導こう
この記事ではホテヘルを経営する上で意識したいことやホテヘルを成功に導くポイントについて解説してきました。
ホテヘルは受付があるデリヘルというイメージで、受付で女性を選び近くのホテルに歩いて入り、そのホテルに女性が後から向かってサービスを提供するという業態です。
ホテヘルは受付で女性を選べるのが強みの1つです。
一方受付や待機所を作る必要があるので、家賃がかかるといったデメリットも挙げられます。
ホテヘルの特徴を理解すると、経営をしていく上でも注意すべき点が見えてきます。
今回の記事を参考に、ホテヘル経営を成功に導き売上を伸ばしていきましょう。
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