最近は無店舗型性風俗特殊営業という、いわゆるデリヘルの届出書がよく提出されています。そんな中ホテヘルを開業することで、デリヘルとは差別化を図れるのではないかと考えているかもしれません。
しかしホテヘルは出店する難易度が高く、摘発も少なくないリスキーな業種です。
この記事では、摘発を予防し、ホテヘル経営を成功させるには何が必要なのかを解説します。
目次
ホテヘルは新規出店が難しい? その理由とは?
ホテヘルはプレイ内容はデリヘルとほぼ同じですが、唯一異なるのが受付があるという点です。
受付があるかどうかの違いですが、ホテヘルはデリヘルと比べて新規出店が難しいと言われています。
その背景にはどういったことが挙げられるのでしょうか。
風営法で禁止区域が定められている
風営法は風俗店を営業する上で遵守しなければならない法律ですが、風営法により、学校、図書館、児童福祉施設などから周辺200mの区域内で営んではならないことが義務づけられています。これらの地域を禁止区域と呼んでいます。
実質禁止区域として設定されていない地域を探す方が難しいと言われているため、新規での出店はかなり厳しいと言われています。
無許可で風俗営業または特定遊興飲食店営業を行った者は「2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金」に処され、またはこれらが併科されます
またそれに加え、都道府県から条例が定められると、上記以上に禁止されることもあるのです。
実際、大阪では現在、店舗型性風俗特殊営業のうちの1、2、6号店(ソープランド、ホテルヘルス、ハプニングバーなど)は府内全区域で禁止されています。
こうした理由から、ホテヘルを新規出店するのはかなり難しいと言われています。
ホテヘルを経営することで得られるメリット
ホテヘルは新規出店がとても難しいと言われていますが、それ相応のメリットもあるため、ホテヘルの経営にチャレンジする価値はあります。
それではホテヘルを経営することでどういったメリットがあるのでしょうか。
顧客を作りやすい
ホテヘルは顧客を作りやすいというメリットが挙げられます。
ホテヘルが顧客を作りやすい理由として、地域密着型のため近くに住む人のリピート率が高いことが挙げられます。
またホテヘルはデリヘルと違い、受付で女性のパネル写真を見せることができます。
デリヘルの場合、顔出しNGの女性であればHPに顔写真を掲載できません。そのため顧客としては対面するまでどんな女性かがわかりません。
一方ホテヘルの場合、受付にきた段階で顧客に女性の写真を見せることができます。HPでは顔出しNGであっても、受付に来ることで写真を見て選んでもらえるのは、ホテヘルならではの大きな強みです。
こうした理由から、ホテヘルは顧客を作りやすく、リピート率も高いと言われています。
新規出店が困難だから競合が増えづらい
先ほどの通り、都道府県によってホテヘルは新規出店が困難なところが多数あります。
新規出店が困難なため、開業するまでにはさまざまなハードルを乗り越えなければなりませんが、裏をかえせば競合が増えづらいとも言えます。
特に2006年の改正風適法により風俗界隈ではホテヘルよりもデリヘルに移行している波があるので、今こそホテヘルを開業し顧客を獲得するチャンスとも言えるでしょう。
今後も競合が増えづらいため、一度出店してしまえばエリアを独占できる可能性もあります。
ただしホテヘルが密集している地域もあります。その場合、その中で勝たないと顧客を獲得できないため、出店するエリアには注意しましょう。
ホテヘルとデリヘルを合わせて経営できる
風営法の法律により、ホテヘルは午前0時〜午前6時では営業が禁止されています。
ただしデリヘルは24時間営業可能ですので、0時まではホテヘルとして営業し、その後の時間帯はデリヘルに変更することも可能です。
あるいは受付があるデリヘルというイメージで、24時間デリヘルとして営業しながら、0時まではホテヘルとしても営業しているという店舗も多く見られています。
こうした営業形態を採用することで、店舗に来て女性の写真を見たい顧客は受付に赴き、HPの写真だけで納得して遊んでくれる顧客は電話で予約してくれます。
またデリヘルは遠方への派遣もできるため、エリアに縛られないというメリットも挙げられます。
ホテヘルを経営するデメリットは?
ホテヘルを経営することでさまざまなメリットがあるとわかったのではないでしょうか。
しかしホテヘルを経営する上ではメリットだけでなくデメリットも存在します。
それでは一体どのようなデメリットがあるのでしょうか。
運営コストがかかる
どの風俗店にも広告、通信費、人件費などのさまざまな費用はかかりますが、ホテヘルは加えて賃貸物件の家賃代、そして維持費がかかります。
ランニングコストはリスクとも言えます。経営者としてはランニングコストをいかに抑えて経営するかを考える必要があります。
しかしホテヘルは他の風俗業態よりもランニングコストが多い傾向にあります。
また、初期費用も必要となります。物件を取得するために初期費用がかかりますが、その初期費用で2年分の家賃ほどがかかる場合もあります。
このように、運営コストがどうしてもかかってしまうのがホテヘルを経営する上でのデメリットと言えます。
摘発対策が必要
ホテヘルは頻繁に摘発されている業種でもあります。そのため、摘発されないようしっかりと対策を行う必要があります。
具体的には、まず禁止区域で営業を行わないこと。ホテヘルは出店できる地域が限られており、立地などの関係で出店したいと思っている場所があったとしても出店できないという場合が多々あります。
そこで届出を提出せずに禁止区域内で出店する経営者もいますが、いずれはバレて摘発されてしまいます。
また未成年者をキャストとして雇わないよう注意が必要です。家族の免許証を借りて面接に来る女性も中にはいるため、入念な本人確認を行う必要があります。
本番行為を常習的に行ってることでも摘発されてしまいます。売春防止法の観点から、どの風俗でも本番行為は禁止されています。そのため、女性に儲かるからと言って本番行為を推奨するような経営は絶対に避けましょう。
基本的なことをしっかり守っていれば摘発されることはありませんが、知らず知らずのうちに法に触れていたというケースも0ではありません。摘発されないよう風営法を十分理解した上で経営を行いましょう。
開業資金が必要
ホテヘルはランニングコストだけでなく開業資金もかかると言われています。
先ほど物件取得に初期費用が必要だと述べました。場合によっては家賃2年分の保証金が必要という物件もあります。
それ以外にもホームページ製作費やキャストの備品などの費用も必要です。
さらに集客するために広告を打つ必要があります。風俗ポータルサイトでは10〜30万円、ホームページ制作では10〜50万円がかかります。
ホテヘルの経営には、少なくとも300万円は必要と言われています。これらの資金を開業当初に準備しなければならないため、開業のハードルが高いと言われています。
ホテヘルを開業し経営をスタートする5ステップ
ここまでホテヘルを開業し経営するメリットデメリットをお伝えしてきました。
ホテヘルは禁止区域内に出店することができず、新規での出店が難しいと言われています。しかし裏を返すと一度参入すると競合が増えることがほぼないとも捉えられます。
こうしたメリットデメリットを理解した上でホテヘルの経営を行うと決めたら、経営をスタートするために5つのステップを踏んでいきましょう。
具体的に何をするとホテヘルを開業し経営できるのか1つずつ解説していきます。
待機所・受付となる物件を取得
ホテヘルは待機所や受付が必要となります。女性が待機する場所と顧客が受付を行う場所は別々でないといけません。そのため、いくつかの物件を借りる必要があります。
多くの場合マンションの1室を借りて受付としています。待機所もマンションの部屋を何部屋か借りている店舗が多いです。
あくまで目安ですが、旅館業法によると一人当たり4.5㎡が必要なため、仮に10人が待機するとなると45㎡、おおむね10〜20万円の賃貸がかかります。
物件を取得する際の注意点としては風俗店としての営業を許可してくれるかどうか、禁止区域内ではないかを見ておきましょう。
かなり厳しい条件ですが、風俗専門の物件を取り扱っている不動産屋に相談すると、出店を希望しているエリアで適した物件がないかを探してくれます。
風営法の届出を提出
物件を取得したら、続いて届出を提出しましょう。
風営法の届出を提出せずに出店してしまうと摘発の対象となるため、書類の作成は少し手間がかかるかもしれませんが必ず実施しましょう。
HPを制作
続いてHPを作成しましょう。
HPには在籍キャストの写真やスケジュールを確認するページ、料金システムの説明ページ、イベントページなどが必要です。
公式HPを制作しておくことで、お店の信憑性を高められます。またしっかりと作り込んでおくことで、お店のコンセプトをHPを通して伝えることができるため、狙った顧客層を集められます。
またシティヘブンなどのポータルサイトに広告を出稿する場合、公式HPがあるとポータルサイトに入力する情報もスムーズです。
できれば力を入れて制作したいため、風俗店専門のHP制作業者に依頼して作ってもらった方が良いでしょう。
そこまで初期費用をかけられない場合は自店で制作するか、テンプレートに当てはめるだけでHPを作れるものを活用して制作するかで代用しましょう。
しっかりHPを制作しておくことで、続いて述べるキャストの募集にも繋がります。
キャストの募集を実施
ホテヘルを開業するためには、女性キャストが必須です。そのため、集客を行う前に必ず女性キャストを募集し集めておきましょう。
HPを作りお店の立ち上げ当初は女性の写真はダミーで用意しても構いませんが、やはり実際に在籍している女性の写真を掲載した方が、顧客を獲得しやすいです。
また女性キャストが1人でも在籍してくれると、素材も集めやすいため集客がより加速します。
こうした理由から、とにかく早い段階で1人でも在籍したいキャストを集めましょう。
キャストを集める方法としては求人広告を出稿する方法と、スカウトから紹介してもらう方法とがあります。
求人広告はシティヘブンなどのポータルサイトに掲載する形になります。広告を出稿するために5〜10万円という費用が必要になります。
スカウト経由で紹介をもらう場合、紹介してもらってすぐは費用は発生しませんが、紹介してもらった女性が稼働した場合、利益の10〜20%をスカウトにバックするという契約が多くなっています。
スカウトの場合すぐすぐで費用がかかることはありませんが、繋がりを作るのが難しい可能性があります。また新店の場合、スカウト的には女性が稼働せず報酬が発生しない可能性もあるため、あまり多くの紹介をもらえないということも挙げられます。
キャストをナンパで集めるという方法も挙げられます。私も開業当初はあの手この手でナンパをしてキャストを集めていました。自分のコミュニケーション能力も上がりますし無料で女性キャストを確保できますし、自分を信頼してくれているためお店の運営がスムーズに回ったというメリットがあります。
集客を実施
キャストを確保したら、いよいよ集客を開始しましょう。
集客にはシティヘブンなどのポータルサイトを活用します。他にはカクブツやデリヘルタウンなどさまざまなポータルサイトがあります。
出稿するポータルサイトを選ぶ際は、Googleで検索して上位に来ているものを選びましょう。例えば「渋谷 ホテヘル」で検索してシティヘブンが上位に来ていたら、このキーワードで検索した人はシティヘブンを見る確率が高いです。そのため、シティヘブンに広告を出稿します。
検索順位は毎月変動するため、こまめにチェックして出稿するポータルサイトを調整して集客を最大化させましょう。
ポータルサイトは広告費が少しかかりますが、風俗をすぐにでも使いたいユーザーがたくさん集まってくるため、出稿しない手はありません。
また開業当初は口コミを集めることも重要なため、知人にホテヘルを開業したことを伝えて遊びに来てもらうのもありです。
SNSでの集客も実施できます。ホテヘルが集客しやすい使いやすいSNSはTwitterとTikTokです。Twitterではキャストのプライベートを呟き、TikTokはお店のアカウントとして運用しているところが多く見られます。
SNSは投稿を作るリソースは必要ですが、無料で集客が可能なため、余裕があれば積極的に活用したいです。
ホテヘル経営を成功させるための5つのポイント
デメリットやメリットを読み通して、開業の手順も理解したかもしれませんが、それでもこの激戦業界を生き抜くにはまだ足りません。
ホテヘル経営を成功させるためにはどういったポイントを押さえなければならないのでしょうか。
リサーチを行いコンセプトを練る
どのマーケティングにも一番大切なことがリサーチです。
いくら自分たちが努力していい商売をしようとしても、顧客がメリットを感じなければ成立しません。
また、コンセプトがぶれてしまうと強みに特化できなくなるため、競合店に負けてしまうでしょう。
徹底的にリサーチを行い、顧客が何を求めているのか、どんなコンセプトが顧客に刺さるのかを研究しましょう。
まずはペルソナを決めます。ペルソナは理想とする顧客像のことで、年齢や所得だけでなく、どんな心境でホテヘルを利用しようと考えているのか、今悩んでいることは何か、といった心理面まで深く追求していきます。
その上でコンセプトを定めましょう。コンセプトは他店のリサーチが欠かせません。同じ業種で出店しているお店は一体どんなコンセプトで経営しているのかをリサーチし、自店の強みを明らかにした上で、自店ではどんなコンセプトを打ち出すと他店に勝てるかを考えます。
コンセプトは出店したら大きく変えられませんが、お店の売上を左右する大きな要素となります。開業前にしっかりリサーチを行い、納得して出店できるよう準備を行いましょう。
とにかく集客に力を入れる
店舗の経営がうまくいかなくなるのは、集客ができなくなるということが大きな原因として挙げられます。そのため、店舗経営では何より集客に力を入れなければなりません。
集客の方法としてはポータルサイトへの広告出稿やSNS、知人の紹介促進などが挙げられます。
さまざまなキャンペーンを打ち、どうするとより多く人が集まるかを常に考えて集客を実施することで、ずっと繁盛し続けるお店を作れます。
キャストにSNSの運用を依頼するのも1つの手段です。やはりお店のアカウントよりもキャストのアカウントの方がファンは付きやすいため、協力を仰いでみましょう。その際、女性にSNSを運用するメリットを伝え、モチベーションを高めましょう。例えば、ファンがついてくれて本指名に繋がりやすい、より多くのお客様を獲得できる、などその女性がやる気になるような伝え方をしてあげましょう。
スカウトとの繋がりを作り可愛い女性を入店させる
集客と同時に求人も店舗運営で力を入れなければならないポイントです。
特に風俗店はキャストが命です。かわいいキャストがいなければどれだけお店のコンセプトを作り込んだとしても経営が成り立ちません。
キャストを増やすためには求人広告を使うという手段もありますが、スカウトを活用することでかわいい女性を早く集められます。
スカウトと繋がりを作るのは難しく感じるかもしれませんが、一度繋がりを持てるとそこから定期的に女性が流れてくるため、求人にも困らなくなります。
スカウトとの関係を良好に保つことも、求人を増やすコツです。スカウトもさまざまな店舗に女性を紹介しているため、自店にかわいい女性を紹介してもらおうと思うと、スカウトに対してもしっかり対応する必要があります。
キャスト管理を徹底し定着率UPを図る
風俗嬢はどうしても移籍を繰り返すものですが、店舗側でもその女性が極力自店舗に留まってくれるよう努力しましょう。
キャストの定着率が上がると、新規の求人数が少なかったとしても在籍数を減らさずにお店の経営ができます。
定着率を上げるために、キャストの管理を徹底しましょう。しっかり女性が出勤しているのか、良質なサービスを提供しているのかを確認することで、お客様に価値を提供でき、その女性のリピートにつながります。
ただしあまりにも厳しく管理しすぎると嫌がられていしまうので、その境界線は女性ごとに見極めて対応しましょう。
マニュアルを細かく作り自動化する
本当の自由を手に入れたい場合、自分が店舗に立つのではなく、店舗に立つリーダーを育成することが求められます。それができると経営が自動化していきます。
経営を自動化するためには、マニュアル作りを徹底する必要があります。店舗に立つ人は常に入れ替わっていきます。そのため、誰でも同じ品質で顧客に価値を提供できるようにしなければなりません。
属人性が出てしまうと、どうしてもその人にしかできない業務になってしまい、その人がやめてしまった時に経営が回らなくなってしまいます。
誰でもできるくらいのレベルにまで落とし込んでマニュアルを作り込み、経営を自動化させて自由を手に入れましょう。
ホテヘルの経営を成功させて自由を手に入れよう!
この記事では、ホテヘルを経営するにはどうすれば良いのか、ホテヘルを経営するメリットデメリットなどについてお伝えしてきました。
ホテヘルは新規で出店が難しいと言われていますが、逆に言うと新規で出店できると開業のハードルが高いため新規参入が少なく、競合が少ない状態で戦えるとも捉えられます。
ホテヘルを経営する上で、集客と求人は欠かせません。その他にもキャストの定着率upを図ったり、マニュアルを作り誰でもできるくらいのレベルにまで落とし込むことで経営を自動化できます。
この記事を参考にホテヘルを開業し、自分がいなくても店舗が周る仕組みを作って自由を手に入れませんか。
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