メンズエステの経営を安定させるために欠かせないのが、顧客の集客です。
顧客が集客できないと、売り上げを立てることができないですし、安定的に顧客に来店を促進できる仕組みがないと、経営を自動化することが難しく、常に自分の足で集客しなければなりません。
しかし正しい集客方法を知り実践できれば、集客を自動化し経営を安定させることができます。それによりさらに店舗を拡大したり、自分がやりたいことに挑戦できます。
この記事では、メンズエステの店舗経営を安定させるためにはどんな集客方法があるのか、何を意識して集客すればよいのかを解説します。
目次
メンズエステ集客における基本的な考え方
メンズエステの集客を成功させるためには、集客の基本的な考え方を身につけておく必要があります。
メンズエステでより多くのお客さんを集めて経営を安定させるための基本的な考え方としてどういったものがあげられるのでしょうか。
3C分析を徹底的に行う
まずは3C分析を徹底的に行いましょう。3C分析とは、「Customer」「Company」「Competitor」の頭文字を取ったもので、それぞれ顧客、自社、競合他社という意味です。
この3つについて分析することで、どのように集客を行うとよいかが変わってきます。
ではそれぞれについて、どのような分析を行えばよいのでしょうか。
Customer
顧客の分析については、ペルソナを作成しましょう。ペルソナとは自社製品を購入する具体的な人物像の設定です。
ペルソナを作成するには、デモグラフィック情報という以下のような項目を決めます。
この他に、サイコグラフィック情報と言われる、顧客の内面を深堀った情報も記載します。
具体的には
などを設定します。
すでに顧客がいる場合は、顧客からインタビューを行いこれらの項目を埋めていくと良いです。
ペルソナが定まっていると、その人に向けてどんなメッセージを発すれば良いか、その人に刺さりやすいワードは何か、などが決まってきて、広告を作る際などにも活用できます。
まずは自社の顧客がどんな人物像なのか明確にしましょう。
Company
自社の分析では、自社の強みと弱みを書き出していきます。ここではSWOT分析という分析手法を使いましょう。
SWOT分析はStrength、Weakness、Opportunity、Threatの頭文字を取ったもので、それぞれ強み、弱み、機会、驚異という意味があります。
Strength、Weaknessについては、自社製品の強みと弱みを書き出します。こちらを明確にすることで、積極的に打ち出すべきベネフィットが明確になったり、マイナス面を補うための手段が見えてきたりします。
Strength、Weaknessに関しては内部環境についてですが、Opportunity、Threatに関しては外部環境についての分析になります。
例えばメンズエステは時代的に認知されてきたから開業してもある程度の市場規模があり集客が見込めるというのはOpportunityになります。
一方でこれから参入する人が多そう、開業までのハードルが少し高いといったことはThreatに分類されます。
こうした分析を行い、まずは自社についてどう顧客に見せていくかを定めていきます。
Conpetitor
自社の分析を行った上で、競合他社の分析も行いましょう。
競合他社の分析では、売れている競合他社を見つけ、どうして売れているのかを明確にしていきましょう。
まず売れているメンズエステ店の見つけ方ですが、HPを作り込んでいる、ポータルサイトの上位に表示されている、広告をたくさん出稿している、といったことがあげられます。
売れているメンズエステを見つけたら、そのお店がどんなコンセプトで運営しているのか、集客の導線はどう作られているのか、どんな顧客が利用しているのか、価格帯はどれくらいか、どんなサービスを提供しているのか、などを調べていきましょう。
1店舗だけでなく、30店舗ほど調べてリストアップしていくと、それぞれの特徴が見えてきます。
競合他社の分析を行った上で、自社は何を強みとして打ち出すか、競合とどう差別化するかを考えていきましょう。
コンセプトを明確に打ち出す
コンセプトを明確に打ち出すことも集客を行う上で基礎的な考え方になります。
メンズエステを開業する経営者は増えてきて、今やメンズエステ店は増えてきました。
そのため、たくさんあるメンズエステの中で自社を選んでもらうことが重要です。
そこで必要になるのが、競合他社との差別化です。
コンセプトをしっかり打ち出すことで競合他社との差別化を図れるので、自社の強みは何か、どんな部分で競合と差別化できるのかを考えた上でコンセプトを作りましょう。
コンセプトを作ったら、そのコンセプトがしっかり伝わる文言を考え、イメージも作り上げておきましょう。
ビジョンボードといって、コンセプトにあった画像を1枚のスライドに貼り付けていき、自店で提供するサービスのイメージを画像レベルで明確にしておきましょう。
このビジョンボードをもとに広告やHPを作り込めると、コンセプトが際立って顧客に伝わりやすくなります。
力を入れる集客経路を決める
今はネットが発達して、SNSやSEO、MEOなど集客できる入り口は広がりました。
もちろん全て着手した方が多くの顧客を集客できますが、どこから顧客がきているのかを見極めて、力を入れる集客経路を決めておくことも必要です。
なんとなくで全ての手段をまんべんなくやっていると、結局誰にも届かずに終わってしまうこともあります。
それよりは、1つに特化してしっかり集客の入り口を固めておいた方が、後々経営が安定します。
1つの集客の入り口を固めて、その後もう1つ入り口を増やす、という形で力を入れる集客経路を決めて作業に取り掛かりましょう。
メンズエステで新規顧客を獲得するための集客方法
集客の考え方として、新規顧客の集客と既存顧客の集客の大きく2つがあります。
この2つをバランスよく攻略することで、経営の安定化に繋げられます。
続いてメンズエステで新規顧客を獲得するにはどんな集客方法があるのかを解説します。
公式HPを作成する
公式HPを作成することは、メンズエステの新規集客で欠かせません。顧客は公式HPを見てお店の雰囲気を掴み、どんな女性がいるのかを見て利用するかどうかを決めます。
公式HPを作成する際は、綺麗に作り込むことが大切です。作り込まれていないHPだと顧客に怪しさを感じさせてしまい、かえってマイナスなイメージを持たれてしまいます。
公式HPは専門の業者に依頼して作ってもらうことをおすすめします。
その際、どんなイメージにしたいかをパワーポイントなど資料に落とし込んでおけるとイメージ通りのものができ上がります。
ビジョンボードを作ってコンセプトを明確にした上で、そのコンセプトをHP上に落とし込んでいきましょう。
ポータルサイトを活用する
公式HPが出来上がったら、ポータルサイトを活用して集客しましょう。
ポータルサイトにはすでにメンズエステに興味があるユーザーがかなり多く訪れています。
そのユーザーにアプローチできるのがポータルサイトなので、数ある集客経路の中でも最も効果が出やすいです。
メンズエステのポータルサイトとしては、全国メンズエステランキングやエステ魂、週刊エステなどが挙げられます。
費用は掲載するサイトやプランによって異なりますが、月額5〜10万円ほどで掲載できます。
これらを活用できると集客のスピードが加速するので、利用を検討してみてください。
SNSでお店の魅力を発信する
最近はSNSでの集客も主流になりつつあります。
SNSは自社の魅力を発信したり、メンズエステの遊び方などの情報を発信し、興味を持ってもらったフォロワーに対して来店をオファーするという方法で集客します。
SNSを運用する上でもコンセプトが重要です。どんな方針で運用していくのか、どんな情報を発信していくのかを明確に定めた上で運用をスタートしましょう。
またSNSを運用しどのように集客につなげるのかも決めておきましょう。お問い合わせはDMで、というのもよく見かけますが、正直それではDMはしません。
予約ページに飛んでもらう、ポータルサイトや公式HPを見てもらうなどSNSでのゴールを明確にして、そのゴールに到達するためにはどんな発信をすべきかを逆算して決めましょう。
MEO対策を万全に行う
メンズエステは実店舗を持って運営するので、地図で検索した時に表示されるようにしておきましょう。
地図で「メンズエステ」と検索された際、上位に表示されるとユーザーがその店に来店する確率は高くなります。そのための対策がMEO対策です。
地図アプリで検索された際に上位に表示されるよう、いい口コミをしっかり集めていき、投稿された口コミに対してしっかりコメントを残してユーザーとやりとりを行うことで、検索された時に上位に表示されやすくなります。
イベントを企画して新規獲得を狙う
新規顧客を集める際、新規顧客向けのイベントを企画するのもやり方としてありです。
例えば新規利用の場合は指名料が無料、10分延長で利用できる、オプションが無料といったようなサービスをつけると、一度使ってみたいかもと感じてもらえます。
そこに人数限定、期間限定などの制限も加えると、今を逃したら次はないかも、という心理が働くため、サービスの利用に繋がりやすいです。
ただしイベントを企画しても、そのイベントを知ってもらわなければ使われることもありません。そのため、SNSやポータルサイトなどで多くの人にイベントを実施していることを知ってもらうための戦略を練ることも重要です。
セラピストにも協力を仰ぐ
セラピストにも協力を仰ぎ新規顧客の獲得につなげましょう。メンズエステの場合、Twitterなどを使って集客につなげているセラピストもいます。
セラピストの個人アカウントを作り、そこでお仕事の様子や自分の写真などを投稿し、興味を持ってもらったユーザーにDMを送ってもらい、DM上で予約を取るという方法で予約を獲得しているお店もあります。
セラピストが自分の写真を挙げないといけないので、協力を仰ぐ必要がありますが、しっかりSNSを更新すると自分の仕事が増えてより稼げるようになるという話し方をすると、セラピストも積極的にSNSを更新してくれます。
メンズエステでリピーターを獲得するための集客方法
ここまでメンズエステで新規顧客を獲得するための方法について解説してきました。
新規顧客は獲得するためにある程度労力が必要です。しかしリピーターの場合は新規顧客に比べて集客コストがかかりません。
またリピーターが増えることで、使う頻度なども読めますし、お店のファンになってくれると集客コストをかけなくてもお店に来てくれるので、お店の経営が安定します。
お店の経営安定化に欠かせないリピーターですが、どうやってリピーターを作っていけば良いのでしょうか。
接客内容を徹底的に見直す
一度お店に来てリピートするかどうかは、サービスの内容がかなり重要です。
おいしいラーメン屋さんだったらまたいきたくなるし、人にも紹介したくなりますよね。
おいしくないラーメン屋さんだったら、もう一度行こうとは思わないのではないでしょうか。
それと同じで、提供するサービスの質が高いとまたこのメンズエステを利用しようと思ってもらえます。
サービスの質に関しては、セラピストにかかっている部分が大きいです。アンケートなどで顧客の声を集めて、改善できる部分がないかチェックしていきましょう。
またスタッフ側でも電話対応やスムーズに案内できるような対応の速さなど、改善できることはたくさんあります。
定期的に接客内容を見直し、何を変えるとリピートに繋がるか、今何を変えないといけないかを明確にして取り組みましょう。
顧客リストの獲得は必須
一度利用してくれた顧客の情報をしっかり収集しておくことは、ビジネスをする上で必須です。
リピーターを獲得するために、一度来店してくれた方に対して再度来店を促すために、メールアドレスやLINEのアカウントなどの連絡先をしっかり収集しておきましょう。
この顧客リストに対して、定期的に情報発信を行い、信頼を蓄積し購買意欲を高めて来店に繋げましょう。
私の場合は、プレゼントを配布するという名目でメールアドレスを登録してもらい、メールでプレゼントを配布しています。
その後1日おきにメールが流れるような仕組みを作っていて、そのメールの中でもプレゼントを渡していき、ユーザーの信頼を獲得します。
その後自店の紹介も含めて、デリヘルを利用するメリットなどを伝え、購買意欲を高めます。
その後期間限定でお得に遊べるオファーを行い、デリヘルの利用に繋げています。
また週に1回夜遊びに関する情報発信も行っているので、ユーザーとしてはメルマガに登録しておくとお得な情報が流れてくるので読みたくなります。
その中で新人の紹介も行っているので、夜遊び情報を見ている中で気になる新人の女性がいたらメルマガ経由で問い合わせがくるという流れを作っています。
新人セラピストの入店を促す
メンズエステの場合、エステを受けること自体も顧客にとって価値のあることですが、最も価値を感じるのはどの女性からエステを受けるかという部分です。
一度エステを受けて微妙だなと思われてしまっても、別の女性だったら全く違うサービスを提供できるという見せ方で顧客にアプローチできると、リピートにも繋がりやすいです。
新人セラピストの場合は初々しさがあり、その初々しさが好きで利用するというリピーターも多いです。
そのため定期的に新人配信を行うことで、リピーターの獲得にもつながりやすいです。
メンズエステだからこそ意識したい集客のポイント
ここまで新規顧客の集客方法とリピーターの作り方について解説しました。
この2つがしっかりできると、新しく入ってくる顧客を増やしてリピータにし、経営を安定させるという流れができ上がります。
この流れを作っていく上で、メンズエステだからこそ意識しておきたいポイントもあるので続いて解説していきます。
エリア性を持った集客を行う
メンズエステは店舗を構えて営業するため、特定のエリアに絞って集客を行うことが重要です。
遠くで利用したい顧客がいても物理的に利用できないので、店舗の近くにいるユーザーに絞ってアプローチしましょう。
具体的には、SNS広告を出稿する際に、店舗から半径数km以内のユーザーにのみ届くような設定を行ったり、ビラを巻く際に店舗の近くで配布するといったことを行いましょう。
ポータルサイトに出稿する際も、店舗を構える場所を考慮した上で出稿するエリアを決定しましょう。
他者との差別化を明示する
メンズエステを開業する経営者が増え、近年メンズエステは主流になりつつあります。
それだけ市場規模が大きいということでもありますが、競合他社が増えているとも言い換えられます。
競合他社が多い中でしっかり集客しようと思うと、他社との差別化ポイントを明確にし、ユーザーに理解してもらうことが必要です。
3C分析をしっかり行い、自社の強みを打ち出してコンセプトを固め、そのコンセプトが伝わるようにHPやSNSを作り込んでいきましょう。
ペルソナを明確にする
ペルソナを明確にすることも重要です。ペルソナが明確になると、その人に対してどういった文言を使えば刺さるのかが明確になります。
それによって広告やバナーで使うコピーが変わってきますし、ユーザーの反応も変わります。
集客を行う前に、まずはしっかりペルソナを固めておきましょう。
デリヘル経営したからこそわかる集客できるメンエス嬢の見極め方
ここまでメンズエステの集客を成功させるために欠かせないことをお伝えしてきました。
最後にこれまで私がデリヘルを経営し10億売り上げたからこそわかる、売れるセラピストの特徴を紹介します。
メンズエステではセラピストの良し悪しが集客に大きく影響を与えるので、いいセラピストを見極めて集客に繋げましょう。
丁寧な言葉遣いと立ち居振る舞い
まずは言葉遣いが丁寧か、立ち居振る舞いが上品かを面接でチェックします。
私は事務所で面接を行っていましたが、事務所に入る際にちゃんと靴を揃えて脱いでいるか、服装は上品に見えるものを着ているか、歩く姿勢座っている時の姿勢は綺麗か、などを見ています。
ここで目に付く部分があると、顧客もそこが気になってサービスどころではなくなってしまいます。
面接で話している時に、言葉遣いが上品かどうかもチェックしています。エステサービスを提供している際も顧客と話すことになるので、話し方や話す内容に問題があると、顧客もリピートしようとは思いません。
面接ではこうした部分を見極めて採用・不採用を決めています。
エステティシャンとしての経歴・実績
メンズエステでは、エステサービスを提供するので、エステティシャンとしての経験や実績も考慮してセラピストを選びましょう。
例えルックスが良かったとしても、サービスを提供できなければ商売が成り立ちません。
やはり顔や身体がいいだけではメンズエステのセラピストとしては務まらないので、どういったサービスを提供できるのかをしっかり見極めましょう。
これまでの経歴や実績を聞くことで、ある程度その女性の施術のレベルがどの程度かが分かります。
もしサービス内容がまったくわからない場合は、一度研修も兼ねてセラピストにサービスを行わせてみると良いでしょう。その際、セクハラだと思われないよう腕や足など無難な部位でテストを行うようにしましょう。
女性的な魅力がある
メンズエステの集客では、女性のルックスやスタイルが重要です。ルックスレベルが高い女性からサービスを受けた方がやはり満足度は高いので、女性的に魅力があるかどうかも採用基準としては重要です。
ただし、お店のコンセプトもあると思うので、コンセプトに沿った女性を採用するようにしましょう。
清楚系のお店なのにギャル系のセラピストを採用していると、コンセプトに一貫性がなく顧客が離れる原因にもなってしまいます。
メンズエステの集客戦略を立てて経営を安定させよう!
この記事では、メンズエステで集客を成功させ、経営を安定させるために意識したいことを解説してきました。
SNSやポータルサイト、MEOなど集客のためには様々な手段がありますが、しっかり3C分析を行い、コンセプトを作り込まないと集客できずに終わってしまうこともあります。
まずは自社の強みを明確にし、コンセプトを作り込んでみましょう。
私の体験談も交えながらメンズエステの集客術を解説してきました。ぜひ読み返して、今後の経営安定化に繋げてください。
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